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2020.10.28
続・介護のお仕事を目指される方へ “介護の将来性とは?”【医療法人親和会 介護医療院 富田病院 老人保健施設 松和苑 愛知県 名古屋市 中川区】
今年流行したドラマでこんな言葉を耳にしました。
“ 施されたら 施し返す 恩返しです ”
ドラマでの内容とは少し違うのかもしれませんが、
介護の仕事において、人への感謝の気持ちは一番大切な要素といっても過言ではありません。もちろん介護の仕事に限ったことではなく、人生という広い考え方においてもとても大切なファクターのひとつです。
いちばん多く関わるお年寄りは、人生の先輩として、私たちに非常に多くのことを教えてくださります。
恩返しも倍返し、いや、10倍返ししていきたいものですね。
さて、今回は介護の仕事についての皆様からの疑問にお答えさせていただきたいと思います。
実際に面接時や、お問い合わせで多く聞かれる事、それはずばり「お金」のことです。
お金と言っても毎月の給料だけで判断するのはとても危険です。
生涯賃金で考えたとき、事業や業界の安定性、将来性を見据えて考えなければいけません。
例えば、1000円基本給が高い方を選んだが、他の手当てやボーナスが低かった、給料が上がらなかったという話もよく聞きます。コロナ禍において、安定している業種は非常に限られていますし、入社後、数ヶ月で経営状態が悪化し、倒産なんてことも不思議ではありません。
介護職のサラリーは安い、大変な割に待遇が悪いといったイメージをお持ちの方が非常に多く、それだけで職業選択の選択肢から外してしまう場合も少なくありません。
もちろん仕事を選ぶ中で給与が一番大切というわけではございません。
仕事内容へのやりがい、仲間との信頼や達成感、、、様々な要素があり、人それぞれ様々な価値観があります。そしてそれは全て尊重されるべきであると考えております。
しかし、仕事を選択する中で介護の仕事も少しだけ考えてみるのも悪くはないと思います。
現在介護職を取り巻く環境は以前と比較し、大きく改善されているといえます。
待遇面だけでなく、介護用品、機器の発達等で飛躍的な業務改善が進んでいます。
いずれも介護士はランクインしています。
AIに替わることができない仕事として、人の気持ち、人の痛みを理解して、寄り添い、お手伝いをさせていただくとても尊い仕事です。
2040年には5人に1人が医療福祉の仕事に就くことが予測されると先日のニュースで耳にしました。
今から医療福祉の分野を学び、資格を取得し、キャリアアップしていくことは、20年後、とても有利な環境が待っていると言えます。
まずは介護福祉士の取得を目指しましょう。
国家資格になりますし、取得することで、さらなるキャリアアップにつながります。
介護職の中でもリーダー的な存在を目指したり、役職者を目指すこともいいと思います。
ケアマネージャー や相談員、管理者等々、他の職種にチャレンジすることも面白いと思います。
その過程で努力した分、お給料として還元されるのかもしれません。
例えば、現在、このような制度があります。
長く介護職として働く事で、会社だけでなく、国からも手厚いバックアップがあります。
利用者様、ご家族様、仲間、上司、部下、後輩、仲間、、、、、
様々な人とのコミュニケーションの中で、心が折れそうなこともたくさんある仕事です。
認知症の方も多く、頭では理解できていても、イレギュラーな事が多く発生し、精神的、肉体的にも辛い思いをすることも少なくないです。
そんな時に支えてくれる、信頼できる仲間がいる事が何よりも重要です。
信じられる会社かどうかもポイントです。
冒頭でありましたが、施され、施し返す。
それが世の中の道理です。
辛いことがあれば、その分明るい未来がある。
信じて頑張ることもとても素敵なことだと思います。
当方人では最大限のバックアップをお約束します。
介護の仕事をお考えの方は是非一度ご相談ください。
052 – 302 – 4976 富田病院
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2020.09.20
いきいき健康教室ネット「なぜ肩がこるのか」【 医療法人親和会 富田病院 リハビリ 愛知県 名古屋市 中川区 】
富田病院リハビリテーション室 理学療法士の佐藤です。
今回も勝手になぜシリーズですが、なぜ肩がこるのか?というテーマでまとめていきます。
結論から言いますと「姿勢」が原因になっていることが多いです。
肩がこる要因としては、循環不良、筋量、精神的ストレス、下肢や体幹機能低下など、人それぞれ主な要因については変わってきますが、不良姿勢が肩や首に負担をかけ、肩首が張る、凝る、痛みを出すということが多くみられます。
ではこの姿勢がなぜ崩れてしまうのか。
これも言い出せばたくさん理由はあるので、今回は原因を3つに絞って考えてみます。
姿勢が崩れる原因①
→スマホ操作や読書、デスクワーク、家事全般。
うつむいて作業するため猫背などの不良姿勢時間が長くなり姿勢が崩れやすいです。座り方や体の使い方のクセなどでも姿勢が崩れます。私もついついInstagramにアップする時間が長くなっています。
姿勢が崩れる原因②
→妊娠や出産。運動不足、加齢等に伴う筋量や筋力低下。
特に女性は妊娠・出産などによる体の大きな変化があったりと男性に比べて姿勢が崩れやすいです。
姿勢が崩れる原因③
→精神的ストレス。
精神的ストレスを強く長い間感じている方は、ホルモンの関係などからも体幹筋の働きが悪くなり姿勢が崩れやすいです。心が晴れやかではなく心身共に疲弊していては、姿勢が崩れるのは必然だと思います。私も普段から精神力を鍛えるように努力しています。
特に女性はその他にも、胸式呼吸優位の呼吸の仕方、月経周期や閉経に伴うホルモンバランスの乱れなどによっても姿勢不良や体の不調に繋がる要因が多く考えられます。
このように姿勢不良の原因は誰にでも当てはまる可能性の高いものばかりです。
ですから、日常生活上で良い姿勢を保つ、適度な運動をする、あらゆるストレスから解放されましょう!
・・・といってもこれは簡単なことではなく、すごく難しいですね。
私もストレスを溜め込みがちなのでとてもよくわかります。
複雑に絡み合った様々な悪循環を一気に好循環に持っていくことは不可能です。
姿勢、食事、栄養、休養、運動、仕事、ライフスタイルなど、変えられる小さなことから少しづつ変えて、悪循環を断ち切っていくことが必要です。少しづつ少しづつです。
私自身もそう言い聞かせながら日々過ごしております。
この辺りの詳しい改善方法に関しては、長くなるためまたの機会にまとめていきたいと思います。
最後に、肩こりと言っても、上記したような姿勢などの問題で肩がこっているだけではなく、頚椎の疾患、肩関節の疾患など整形外科疾患に伴う症状として出現している場合もあります。
そういった疾患が隠れていないかなど含めて、お困りの方は一度整形外科を受診されることをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また何か特集してほしい内容等ございましたらお気軽にご相談ください。
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2020.08.19
いきいき健康教室ネット「なぜ加齢に伴って足がつりやすくなるのか」【 富田病院 リハビリテーション 愛知県 名古屋市 中川区 】
富田病院リハビリテーション科 理学療法士の佐藤です。今回も勝手に”なぜ?シリーズ”でお送りしますが、加齢に伴い、なぜ足がつりやすくなるのか?というお話をしていきたいと思います。みなさんも一度や二度は、足がつって(いわゆるこむら返り、痙攣)痛い思いをしたことがあると思います。若い時に多いのは、部活動などで長距離を走ったり、汗をかきながら多くの運動を繰り返して疲労困憊となり、ふくらはぎや太ももがこむら返りしてしまった。というパターンが多いと思います。これは良性のもので特別な原因疾患のない痙攣であれば、主に体内のカルシウムやカリウムなどといったミネラル(骨や筋肉など体の組織を構成するために必要な無機質)が発汗などにより失われてバランスを崩し、筋肉が異常収縮を起こしてつってしまいます。ですが年齢を重ねていくと、そのような激しい運動などは行なっていないのに、ましてや夜中眠っている時に足がつってしまうということがよくあります。これは加齢に伴う(動脈硬化などによる)循環の障害・冷え、筋紡錘という筋肉のセンサーの異常などの要因に加え、やはり”脱水”が原因となることが多いです。上記した脱水に伴うミネラルバランスの崩れや、血液の粘性が上がることで循環障害なども発生し、筋肉が痙攣を起こしやすくなってしまうと考えられています。ちなみに、みなさん1日に何リットルの水分を摂取していますか?(個人差や疾患等による差はありますが)排便や排尿、呼吸、発汗などにより1日2リットル前後の水分が体から排出されています。一般的に、食事摂取や体内での代謝過程で作られる水分に加えて、1リットルから1.5リットル程度の水分摂取が望ましいとされていますが、水分摂取量が足りていない方が多くみえます。水分は、アルコールやカフェイン が多く含まれる水分(コーヒー、緑茶、烏龍茶など)は利尿作用があり、体外へ水分排出が促進されるため、ミネラルウォーターや麦茶などがおすすめです。また、お水といってもミネラルウォーターと水道水の違いなど、細かくみると身体への影響などいろいろと考えられます。このあたりは水分摂取に関するブログでまた詳しくまとめていけたらと思っています。最後に注意点をお伝えしますが、このこむら返りや痙攣は、上記した良性のもの以外での非常に警戒すべき疾患や原因により発生することもあります。ですから、こむら返り・痙攣などでお困りの方は、やはりまずはきちんと医師による診断を受けていただくことが望ましいと思われます。最後まで読んでいただきありがとうございました。