通所リハビリは名古屋市中川区の介護老人保健施設「松和苑」

お知らせ・ブログ

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  • 2023.10.16

    レクリエーションを実施しました。【老人保健施設 松和苑 通所リハビリテーション 名古屋市 中川区 】

    朝晩は涼しくなり、幾分過ごしやすくなってきました。

    皆様いかがお過ごしでしょうか。

    食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…

    何をするにしても良い季節になりましたね!

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    松和苑 通所リハビリでは、ペットボトルと割り箸を使い、手と頭の体操を行いました。

    一度に入れようとされる方、少しづつ確実に入れる方、
    豪快に振って出そうとされる方、斜めに傾けて出される方…
    皆さんそれぞれに、どうやったら早く出し入れできるか工夫をして取り組まれていました。

    通所リハビリでは皆様に楽しんでいただけるようなレクリエーションを日々開催しております。

    こんなレクリエーションをやってみたいといったご希望がありましたら、

    お気軽に職員にお声がけください。

     

    昼夜の気温差が大きい季節になりました。

    皆様くれぐれも体調に気をつけてお過ごしください。

  • 2021.12.01

    その病気や不調は「栄養摂取が悪い」のかもしれません【いきいき健康教室ネット 富田病院 リハビリ】

    富田病院リハビリテーション室の佐藤です。

    今年も残りわずかとなり寒さも厳しくなってまいりました。

    皆様の体調はいかがでしょうか?

    今回は「栄養摂取」についてお話をさせていただきます。

    本来「栄養」に関しては管理栄養士などの資格を持った方々の分野ではありますが、

    実は関節痛などを抱える方の多くに体重の増加があったり、長く痛みを抱える方に栄養バランスの不良があることは非常に多く、われわれ理学療法士も栄養状態を確認し、食事内容の是正を促す場面も多いです。

    みなさんはご自身が1日何キロカロリー摂取していて、その中の三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)の割合、

    その他ビタミンやミネラルなどのバランスはどのように摂取できているかご存知の方はいるでしょうか?

    これはほとんどの方が「そんなこと考えたこともない」「わからない」という答えになると思います。

    ご自身では足りている、過剰に摂取していることはないと思っていても、思わぬ形で過不足が生じていることはとても多いです。

    例えば、脂質。「油もの」をたくさん摂取すると、太る、血液がドロドロ、悪玉コレステロール値が、、、などなんとなく体に悪いイメージがありますよね?

    現代の食事では、自分ではそんなに脂っこいものを食べていないと思っていても、脂質の過剰摂取が発生している方がとても多いです。

    理由としては、

    ①食事の欧米化(昔ながらの和食は脂質割合の低いものが多く、欧米食では高脂質のものが多い)

    ②調理法の変化(昔→煮る、蒸す、茹でるなど油を使用しない調理が多い。現代→炒める、揚げるなど油を使用した調理が多い。)

    ③脂の乗った肉や魚を食べる(脂の乗った肉や魚が美味とされる現代では脂質たっぷりの肉や魚が流通しやすい)

    ④加工食品・ファストフードなどを食べる(加工食品、ファストフードなどは非常に脂質割合が高い)

    主にこれらの理由から、昔と比べて脂質の摂取割合はどんどん上昇しています。

    では過剰となった脂質に対して、炭水化物割合は?タンパク質は?ビタミン・ミネラルは?と考えて食事をしている方は少ないと思います。

    そしてそのような栄養の過不足、アンバランスが体重増加や減少、疲労、内蔵機能、痛み、不眠、様々な疾患を引き起こす可能性があるのです。

    では、どのように栄養摂取を改善していけば良いか?

    大変申し訳ありませんが、この記事で単純明快に示すことは非常に難しいです。

    それは年齢、性別、BMI、活動量、持病の有無、現在の栄養状態、血液の状態など様々な個別要因でどう対応をしていくべきかは異なるためです。

    栄養状態を改善していくためには、たくさんの情報を集めてきちんと評価しなくてはなりません。

    実際に生活に支障のでるような不調やお体の困り事があれば、ぜひ医療機関にご相談ください。

    ですが、比較的どなたでも実践すると良いと思われる「食事」があります。

    それは「和定食」です。

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    和食の定食といえば、ごはんに味噌汁、魚、野菜など栄養バランスが非常に整っています。この写真にはありませんが、デザートに果物などがあっても良いですね。

    いきなり毎日、毎食、和定食を目指すのは難しいかもしれません。

    ですが、この記事を読んだことをきっかけに、ご自身の食事を見つめ直し、少しでも和定食に近い食事にしてみようとまずは意識を向けることから初めてみてください。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

  • 2021.03.25

    いきいき健康教室ネット「 水分の重要性 」【 医療法人親和会 富田病院 リハビリ 愛知県 名古屋市 中川区 】

     
     富田病院リハビリテーション科 理学療法士の佐藤です。
     
    以前のいきいき健康教室ネット「なぜ加齢に伴って足がつりやすくなるのか」でも少し触れたのですが、今回は生きとし生けるものの生命維持の根幹「水分」についてお話します。
     
     
     
     
    水分摂取の重要性
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    画像にあるように、人間の体重の60%以上は「体液」と呼ばれる水分です。
     
     
    体液は、主に下記の役割を果たします。
     
    • 細胞や組織が求める酸素や栄養素を供給
    • 老廃物の排出
    • 皮膚への血液循環による発汗・体温調節
    • 新陳代謝…etc
     
    上記から、人間の生命維持の根幹、源であることがわかります。
     
     
     

    脱水による弊害

    生命維持の根幹である水分が減少した状態ではどのような弊害が起き得るのか例をあげてみます。
     
    ・2% 喉の渇き・運動能力低下
    ・3% 強い喉の渇き・食欲不振
    ・4-5% 頭痛・めまい
    ・10%以上 痙攣、死亡リスク
     
    わずか数パーセントの脱水が、体に大きな変化を及ぼすことがわかります。
     
     
    それでは1日にどれくらいの水分を摂取すればよいのでしょうか。そのためにはまず、1日に排出される水分量を考える必要があります。
     
     
     
    1日に排出される水分量(個人差あり)
     
    ・尿1L〜1.5L前後
    ・便0.1L前後
    ・呼吸0.4L前後
    ・汗0.5L前後
     
    →合計 約2.5L
     
     
    水分は汗や排尿だけではなく、呼気や便などからも抜けていきます。季節や生活様式、体格、年齢、疾患などによってかなり個人差はでますが、2L前後は抜けていく可能性が高いです。それを踏まえて、どの程度水分摂取すればよいのか考えてみます。
     
     
     
     
     

    1日に摂取されるべき水分量

    水分は、水やお茶、コーヒーなど飲み物を飲むことだけではなく、食事や体の中の代謝などによっても、水分が体に補給されます。これまた食事摂取量など個人差が大きいですが、食事や脂肪代謝などによって1リットル前後の水分が補給されるため、飲料水としては1L〜1.5L程度補給することが必要になってきます。
     
     
     
     
    皆さんは、1日に1Lから1.5Lの水分を飲まれていますでしょうか?これは結構足りていない人が多いです。
    軽度の脱水があるということは、「体液の役割」で申し上げたように、細胞や組織が求める酸素や栄養素を供給、老廃物の排出、皮膚への血液循環による発汗・体温調節、新陳代謝などが悪くなる可能性があります。体の疲れや、痛み、その他多くの不調が引き起こされる可能性が高まることが容易に想像できます。
     
     
     
    ただし、大量の水を飲むことや、腎不全、腎機能障害、心不全、狭心症などの疾患を抱える方などの水分摂取は要注意です。
     
     
    大量の水を飲むことで、体液が薄まりすぎて体のミネラルバランスを崩したり、排尿が促進され自発的脱水が起きる可能性があるため、短時間に大量の水を飲むことは控えてください。
     
     
    また、腎臓や心臓など内科疾患のある方は、身体の水分量が増えることで臓器に過剰な負担をかけてしまうなど、マイナスに働くこともあります。そういった疾患をお持ちの方はかかりつけの内科などで、水分摂取についてご相談ください。
     
     
     
    水分摂取が足りていないと感じられた方は、少し意識してみてください。水分といっても、コーヒーや緑茶など、カフェインを多く含む飲料ばかり飲んでいる方も、一度水分摂取について見直していただくと良いと思われます。
     
     
     
    上記のことを含め、お体の不調やお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
     
     
     
    最後までお読みいただきありがとうございました。
  • 2021.03.22

    令和2年度 松和苑いきいき健康教室中止のお知らせ

    ■令和2年度 松和苑いきいき健康教室中止のお知らせ

     

     地域貢献活動の一環として、いきいき健康教室を開催する準備をしておりましたが

    新型コロナウィルス感染症の感染状況を踏まえ、今年度は中止とさせて頂きます。

    このようなご案内となり残念ではございますが、松和苑の理学療法士(リハビリ職)

    作成の「知ることから始まる身近なリハビリサービス」を掲載させて頂きます。

    皆様の健康の一助になれば幸いと存じます。

    ご不明な点がございましたらお気軽にご連絡ください。

     

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  • 2020.12.01

    腰部脊柱管狭窄症と診断された方、歩くと足の痛みで長く歩けない方へ

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    腰部脊柱管狭窄症と診断された方、歩くと足の痛みで長く歩けない方へ
     
     
     
    富田病院リハビリテーション科 理学療法士の佐藤です。
     
     
    本日は脊柱管狭窄症について一般的内容から、現場で私が肌で感じているポイントまでお話しさせていただきます。
     
     
     
     
    脊柱管狭窄症は下図のようにいわゆる背骨の中の神経が通る空洞が、加齢に伴う椎間板の変性や黄色靭帯の肥厚、椎体のずれなどによって狭くなる疾患です。
     
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    ※日本整形外科学会より
     
     
    腰部痛(脊柱管狭窄に伴う腰部痛ではないと考えられます。ここで詳細は割愛しますがその他多くの要因によるものと考えられますが、脊柱管狭窄症の方で腰部痛を訴える方は非常に多いです)臀部痛、下肢痛、しびれ、間欠性跛行症状などが特徴的に出現します。
     
     
    間欠性跛行とは、歩いているとだんだんと下肢痛などが増悪して休憩を要し、座るなど背中を丸くして休憩をすると症状の改善がみられる状態です。
     
     
    間欠性跛行などの下肢症状は神経由来のものと下肢の血管由来のもの(下肢閉塞性動脈硬化症など)があるとされていますが、脊柱管狭窄症の方は自転車に乗るなど下肢の運動のみであれば問題がないという方が多く(自転車に乗る姿勢にもよりますが、基本的に背中が丸くなることが多いので下肢症状がでにくい)、血管由来の方は下肢運動に伴って下肢症状が出現しやすいので歩いても自転車でも症状が出るという方が多いです。
     
     
     
     
     
    そして脊柱管狭窄症の方によく質問される内容はこれです。
     
     
     
    「脊柱管狭窄症は治りますか?」
     
     
     
    シンプルな質問ですが非常に回答が難しい質問です。
    (余談ですが日本の法律では病気、疾患を治療することは理学療法の領域ではなく医師の領域です。そういった法律的な意味でも難しい質問なのです。理学療法士は身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えるのが仕事と法律に定められており、私たちは理学療法を用いて患者さんの生活障害の改善や、よりより生活への手助け、つまりリハビリテーションをお手伝いします。)
     
     
     
    私はこの質問をしていただいた際には、「疾患」としての側面と「症状」としての二つの側面に沿って回答する必要があると考えています。
     
     
     
    まずは脊柱管狭窄症という「疾患」としての側面では、加齢に伴う変性に関しては治療することは困難です。ただし排尿・排便障害や激しい日常生活障害がある場合は外科的手術の適応となります。これらは手術で改善する可能性がありますが、症状の程度や期間、回復力など様々な要因で全ての方が完全に改善する訳ではありません。
    又、手術に関しては当院では行っておりませんので、ご希望される方は医師と相談し手術可能な病院の紹介を受けるなどしてください。
     
     
     
     
    続いて下肢痛や間欠性跛行といった「症状」としての側面に関しては、理学療法によって症状が軽減する可能性があります。これも全ての方が改善するということではなく、硬くなった筋肉や関節を柔らかくしたり、筋力強化、姿勢改善、栄養状態改善、セルフエクサイズを含めた活動量の調整などを行うことで症状が和らいだり改善する可能性があります。
     
    上記症状などでお困りの方はお早めに医療機関へかかられることをおすすめします。
     
     
     
     
    さて最後に、実は脊柱管狭窄や椎間板変性、ヘルニアなどの画像所見は年齢が上がることでほとんど方に発生していると言われています。
     
     
    ではなぜそのような画像所見があっても、痛みや跛行などの症状がない、生活に困ることがないのでしょうか?これがまた興味深いところであります。
     
     
    そのあたりはまた話が長くなるのでまたの機会にお話ししたいと思います。
     
     
     
    今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
  • 2020.09.20

    いきいき健康教室ネット「なぜ肩がこるのか」【 医療法人親和会 富田病院 リハビリ 愛知県 名古屋市 中川区 】

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    富田病院リハビリテーション室 理学療法士の佐藤です。

    今回も勝手になぜシリーズですが、なぜ肩がこるのか?というテーマでまとめていきます。

    結論から言いますと「姿勢」が原因になっていることが多いです。

    肩がこる要因としては、循環不良、筋量、精神的ストレス、下肢や体幹機能低下など、人それぞれ主な要因については変わってきますが、不良姿勢が肩や首に負担をかけ、肩首が張る、凝る、痛みを出すということが多くみられます。

    ではこの姿勢がなぜ崩れてしまうのか。

    これも言い出せばたくさん理由はあるので、今回は原因を3つに絞って考えてみます。

    姿勢が崩れる原因①

    スマホ操作や読書、デスクワーク、家事全般。

    うつむいて作業するため猫背などの不良姿勢時間が長くなり姿勢が崩れやすいです。座り方や体の使い方のクセなどでも姿勢が崩れます。私もついついInstagramにアップする時間が長くなっています。

    姿勢が崩れる原因②

    妊娠や出産。運動不足、加齢等に伴う筋量や筋力低下。

    特に女性は妊娠・出産などによる体の大きな変化があったりと男性に比べて姿勢が崩れやすいです。

    姿勢が崩れる原因③

    精神的ストレス。

    精神的ストレスを強く長い間感じている方は、ホルモンの関係などからも体幹筋の働きが悪くなり姿勢が崩れやすいです。心が晴れやかではなく心身共に疲弊していては、姿勢が崩れるのは必然だと思います。私も普段から精神力を鍛えるように努力しています。

    特に女性はその他にも、胸式呼吸優位の呼吸の仕方、月経周期や閉経に伴うホルモンバランスの乱れなどによっても姿勢不良や体の不調に繋がる要因が多く考えられます。

    このように姿勢不良の原因は誰にでも当てはまる可能性の高いものばかりです。

    ですから、日常生活上で良い姿勢を保つ、適度な運動をする、あらゆるストレスから解放されましょう!

    ・・・といってもこれは簡単なことではなく、すごく難しいですね。

    私もストレスを溜め込みがちなのでとてもよくわかります。

    複雑に絡み合った様々な悪循環を一気に好循環に持っていくことは不可能です。

    姿勢、食事、栄養、休養、運動、仕事、ライフスタイルなど、変えられる小さなことから少しづつ変えて、悪循環を断ち切っていくことが必要です。少しづつ少しづつです。

    私自身もそう言い聞かせながら日々過ごしております。

    この辺りの詳しい改善方法に関しては、長くなるためまたの機会にまとめていきたいと思います。

    最後に、肩こりと言っても、上記したような姿勢などの問題で肩がこっているだけではなく、頚椎の疾患、肩関節の疾患など整形外科疾患に伴う症状として出現している場合もあります。

    そういった疾患が隠れていないかなど含めて、お困りの方は一度整形外科を受診されることをおすすめします。

     

     

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

     

    また何か特集してほしい内容等ございましたらお気軽にご相談ください。

  • 2020.08.19

    いきいき健康教室ネット「なぜ加齢に伴って足がつりやすくなるのか」【 富田病院 リハビリテーション 愛知県 名古屋市 中川区 】

     
     
    富田病院リハビリテーション科 理学療法士の佐藤です。
     
     
    今回も勝手に”なぜ?シリーズ”でお送りしますが、加齢に伴い、なぜ足がつりやすくなるのか?というお話をしていきたいと思います。
     
     
     
    みなさんも一度や二度は、足がつって(いわゆるこむら返り、痙攣)痛い思いをしたことがあると思います。
     
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    若い時に多いのは、部活動などで長距離を走ったり、汗をかきながら多くの運動を繰り返して疲労困憊となり、ふくらはぎや太ももがこむら返りしてしまった。というパターンが多いと思います。
     
     
    これは良性のもので特別な原因疾患のない痙攣であれば、主に体内のカルシウムやカリウムなどといったミネラル(骨や筋肉など体の組織を構成するために必要な無機質)が発汗などにより失われてバランスを崩し、筋肉が異常収縮を起こしてつってしまいます。
     
     
    ですが年齢を重ねていくと、そのような激しい運動などは行なっていないのに、ましてや夜中眠っている時に足がつってしまうということがよくあります。
     
     
    これは加齢に伴う(動脈硬化などによる)循環の障害・冷え、筋紡錘という筋肉のセンサーの異常などの要因に加え、やはり”脱水”が原因となることが多いです。
     
     
    上記した脱水に伴うミネラルバランスの崩れや、血液の粘性が上がることで循環障害なども発生し、筋肉が痙攣を起こしやすくなってしまうと考えられています。
     
     
     
    ちなみに、みなさん1日に何リットルの水分を摂取していますか?
     
     
     
    (個人差や疾患等による差はありますが)排便や排尿、呼吸、発汗などにより1日2リットル前後の水分が体から排出されています。
     
     
    一般的に、食事摂取や体内での代謝過程で作られる水分に加えて、1リットルから1.5リットル程度の水分摂取が望ましいとされていますが、水分摂取量が足りていない方が多くみえます。
     
     
    水分は、アルコールやカフェイン が多く含まれる水分(コーヒー、緑茶、烏龍茶など)は利尿作用があり、体外へ水分排出が促進されるため、ミネラルウォーターや麦茶などがおすすめです。
     
    また、お水といってもミネラルウォーターと水道水の違いなど、細かくみると身体への影響などいろいろと考えられます。このあたりは水分摂取に関するブログでまた詳しくまとめていけたらと思っています。
     
     
     
    最後に注意点をお伝えしますが、このこむら返りや痙攣は、上記した良性のもの以外での非常に警戒すべき疾患や原因により発生することもあります。
     
     
    ですから、こむら返り・痙攣などでお困りの方は、やはりまずはきちんと医師による診断を受けていただくことが望ましいと思われます。
     
     
     
    最後まで読んでいただきありがとうございました。
  • 2020.08.03

    いきいき健康教室ネット「なぜ加齢に伴って転びやすくなるのか?」【医療法人親和会 富田病院 リハビリ 愛知県 名古屋市 中川区】

     
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    富田病院リハビリテーション科、理学療法士の佐藤です。
     
     
     ご覧になっているみなさんの中にも、若い時に比べ、つまづきやすくなったり、転んだりする経験が増えているという方がいるかと思いますが、今日は、人は年齢を重ねるにつれて、なぜ転びやすくなるのか?ということについてお話していきたいと思います。
     
     
     これは一つの要素の問題だけではなく、いくつかの要素が複雑に絡み合ってバランスを崩したり転びやすくなってしまうと考えられますが、転びやすくなる主な原因についてみてみましょう。
     
     
     
    原因① 筋力低下
     20代をピークに、年々、特にタイプⅡ繊維という筋肉の中でも大きな力を発揮する筋線維の減少や萎縮が進みます。(加齢性の筋力・筋量低下。サルコペニア。)素早く動くことができなくなったり、体を大きく動かすことが難しくなっていきます。
     
     
    原因② 感覚機能低下、ボディイメージの低下
     自分で自分の身体がどの程度動いているか、空間の中で自分の身体がどのような姿、形になっているかなどの感覚やイメージする力が低下します。例えるならば、自分の足が思ったより上がっていなくて段差につまづいたなどは、このような機能の低下が原因かもしれません。
     
     
    原因③ 関節可動域の狭小化
     加齢に伴って、各関節の可動域は狭くなっていきます。筋肉や皮膚の硬さが増し伸長性が低下、軟骨や靭帯へのカルシウム沈着による石灰化、動脈硬化など原因は様々ですが、関節の可動範囲は狭くなり、地面と足先の間隔(トゥクリアランス)が低下するなどしてつまづきやすくなります。
     
     
    原因④ 姿勢の乱れ(猫背など)
     姿勢の乱れの中でも背中が丸くなるいわゆる猫背姿勢というのは、非常に発生しやすい姿勢変化です。背中が丸くなることで変位する重心位置を留めるために、頭部が前方に突出したり、腰が反ったりと姿勢が乱れます。特に高齢者では筋力低下や感覚機能低下、脊柱変形等が進行しており、バランスを保つために股関節戦略(ヒップストラテジー)という素早く細かい制動が苦手で大きな力を要するバランス戦略をとるため、バランスを崩しやすくなります。
     
     
     
     
     その他にも視力の問題など細かな個々の原因はあると思いますが、大きなところではこの辺りが原因になると考えられます。
    上記した問題などから、辛いですがいくら転ばないように気をつけていても、つまづきや転びやすくなることは避けられない、と考えています。
    しかし避けられないリスクだからこそ、対応すべき課題であると思いますので、いくつか対処法をお話しします。
     
     
     
     
    対処法① スリッパ・つっかけサンダルなどで出歩かない
     転倒事故で最も多い履物が、スリッパやつっかけサンダルなどの履物であると言われています。家の前の新聞受けまでサンダルで取りに行く、ご近所さんへ回覧板を持っていくなど、家の近辺でのちょっとした外出など油断した時に転倒は発生しやすくなりますので、少しのことでも運動靴やきちんと踵のある履物で歩かれることをおすすめします。
     
     
    対処法② 家の中の小さな段差や引っかかるポイントを無くす
     転倒事故は、先ほど申し上げた家の近所と、家の中で多く発生します。カーペットなどのわずかな段差、扇風機など家電から伸びるコンセントケーブルなどはつまづきや引っかかりによって転倒しやすいポイントです。そのようなポイントを事前に解消します。
     
     
    対処法③ 足首や足ゆびの機能を高める
     転びやすくなる原因に姿勢の乱れを挙げましたが、それに伴って足首や足のゆびのがうまく使えず、機能が低下している方が非常に多くみられます。足部の機能が高まると、素早く細かな制動が可能な足関節戦略(アンクルストラテジー)が使え、転倒しにくくなるといわれています。
     
     
     
    今回は長文になってしまいましたが、転倒は骨折などに繋がって寝たきりの原因になるなど、健康寿命を縮める非常に怖いものであります。
     
     
     
    転倒に限らず、お体のことでお困りのことがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。
  • 2020.07.16

    いきいき健康教室ネット「肩の痛み、五十肩(四十肩)について 」【医療法人親和会 富田病院 リハビリテーション 外来】

     
    富田病院リハビリテーション科 理学療法士の佐藤です。
     
    今日は中年期以降に発症する方が多く、腕が上がらない、肩の痛み、夜中に肩の痛みで目が覚めるなどの症状が発生する、俗に言う「五十肩(四十肩)」についてお話しします。
     
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    ※日本整形外科学会より
     
     
     
     
    江戸時代の国語辞典に「人五十歳ばかりの時、手腕、関節痛むことあり、程過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」なんて文章が書かれていたことが由来だそうですが、
     
     
    50歳ぐらいに肩や腕が痛むが、ある程度の期間が過ぎれば自然に治るものを「五十肩」と呼んだそうです。
     
     
     
    そうなんです。半年や1年、長い方では2年とかけて自然治癒していく例が多いのですが、中には誤った対処法などにより、関節可動域制限や疼痛の増悪など、どんどんと症状が悪化してしまう方もいます。
    ですから、肩の症状でお困りの方はお早めに医療機関へ受診されることをおすすめします。
     
     
     
     
     
    そしてもう少し、注意していただきたい点も含めてお話ししますと、
    俗に言うこの五十肩(四十肩)、病院などで診断される際には「肩関節周囲炎」という名前で呼ばれます。
     
     
    この「肩関節周囲炎」という診断名も、「肩の周囲の炎症」というなんとも煮え切らない、しかし言い得て妙という診断名でして、
    実際には肩関節を構成する様々な組織、回旋筋腱板(ローテーターカフ)や肩峰下滑液包、上腕二頭筋長頭腱の損傷や炎症などが発生し、痛みや可動制限といった目に見える症候を出します。
     
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    ※日本整形外科学会より
     
     
     
     
    なので「肩関節周囲炎」と一言で言っても、人によって原因や治療法は変わってきます。
     
     
    特に炎症期という炎症が盛んに発生している病期においては「夜間痛」という夜中の肩の痛み、寝ているだけなのに肩の痛みで目が覚めるなどの症状が出やすいことが特徴です。
     
    この炎症期に陥りがちな過ちとして多いのが、
     
     
    「肩を動かさないと硬くなってしまう!」と
     
     
    一生懸命に痛みを出しながら、ぐるぐると肩を回す運動などをしてしまうことです。
     
     
     
    関節が固まらないように、痛みを出しながらも肩や腕をぐるぐる、、、
     
     
     
    実はこれは損傷、炎症をさらに悪化させ、さらなる疼痛増悪や強い関節可動域制限を作り出す(関節が硬く固まってしまい、強い可動制限を起こす凍結肩、フローズンショルダーなどと呼ばれます)やってはいけない行為といえます。
     
     
     
    その他にもいくつか注意点がありますが、肩の症状でお困りの方は、まずはお気軽に整形外科を受診してきただき、リハビリテーションプログラムを受けられることをおすすめします。
  • 2020.07.01

    いきいき健康教室ネット「変形性膝関節症について」【富田病院 リハビリテーション】

    今日は膝の痛みの中でも、罹患率の高い変形性膝関節症についてお話しします。
     
    変形性膝関節症の中でも9割以上の方が内反変形といういわゆるO脚変形をきたし、深いしゃがみ動作や正座が出来ない、膝の曲げ伸ばし、立ち上がり、歩き出し、階段昇降などに膝の(特に内側に出やすい)痛みが発生します。
     
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    ※公益社団法人 日本整形外科学会より
     
    特に体重が重い方、若い時から膝を酷使するスポーツをされていた方などは軟骨の摩耗が進んでいる方が多く、膝の変形や痛みに繋がりやすいといえます。
     
    また、坂道や段差の昇降では体重の5〜7倍ともいわれる負荷が膝にかかりますので、山岳部に住む方々の変形性膝関節症の罹患率が高いというお話まであります。
     
     
    膝の痛みの原因は、内側広筋という膝の内側の筋肉の筋力低下など、多くの方に共通して生じる原因はありますが、やはりその人それぞれに原因は微妙に変わってきます。
     
     
    少しマニアックになってしまいますが、関節水腫に伴う反射性抑制、膝関節機能障害に伴う膝関節屈曲や伸展可動制限、内転筋群の筋力低下、内側広筋と縫工筋の癒着、下腿の外旋変位、足関節や足趾機能低下などなど、膝関節に支障をきたす原因はまだまだ数多くあります。
     
     
    原因が変われば、対処法やトレーニングの仕方もそれぞれに変わってきます。
     
     
    また、同じ疾患、同じ原因で痛みが出ていたとしても、今現在の病期(その疾患の進行度や段階など)によっても行うべきトレーニングや対処法は変化します。
     
     
    テレビで紹介されていたから、インターネットで調べたら出てきたからと、原因や病期を無視した形での対処により、痛みや変形が悪化してしまうこともあります。
     
     
    やはり膝の痛みで苦痛を感じている方、お困りの方はお早めに整形外科への受診、そして理学療法士などの国家資格を有するスタッフと共にリハビリテーションプログラムを行うことをおすすめします。
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