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2019.07.31
熱中症について・注意していただきたい5つのポイント【医療法人 親和会 富田病院 介護医療院 老人保健施設 松和苑】
ついにこの地方も梅雨明けが発表されました。
いよいよ本格的な夏の訪れです。
夏といえば夏休みや、海、山、川でのレジャーなど楽しみもたくさんありますが、
特に注意してほしいことは“熱中症”です。
無理なく夏を楽しんでいただくためにも正しい知識で熱中症を予防していただきたいと思います。
熱中症は、応急処置の速さも大切ですが、やはり予防が最も重要です。
予防のポイントは以下の5つです。
1 気温・湿度のチェック
熱中症は高温・多湿の環境に気をつけることが大切ですから、気温と湿度のチェックを怠らず、室内では、エアコンや扇風機で環境を整えることが必要です。
高温環境を示す数値は「暑さ指数」を参考にするようにします。一般的に28度を超えると急激に熱中症のリスクが高まります。
気温・湿度・輻射熱から算出する指数で、夏になると毎日予報がでますので、気にかけて服装などを決めると良いでしょう。2 こまめな水分補給
暑い時は、目に見えなくても多量の発汗により、水分を失っています。
喉の渇きを感じる前に、こまめに水分を補給することが必要です。
特に運動や労働時は、注意が必要です。体を動かしている時は、15分~20分おきには休憩をとり、水分補給しましょう。食塩や糖分の含まれているものも有効です。1時間に1リットルを複数回に分けて摂取していただく事が一つの目安となります。
3 暑い中での無理な運動を避ける
運動時は熱中症のリスクが高まります。
最も暑い時間の活動を避け、運動時間を短縮するなど、リスク管理が必要です。普段より多く休憩をとるようにして、体調によっては、中止しなければいけません。
特に運動経験が少ない人は、リスクが高まります。暑い時に急に運動を始めるよりも、日頃から運動をし、体を慣れさせておく必要があります。この時期の日中の運動は控えていただいた方が無難かと思います。どんな健康な方でも31度を超えるような日には皮膚温より気温が高くなり、体から熱を逃すことができないため、原則中止としてください。4 服装
吸水性や速乾性に優れている通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。体を締め付けすぎないように気をつけ、熱を逃す工夫をします。現在では様々なメーカーから通気性に優れた素材の衣料品が発売されています。
淡い色の方が暑さを吸収しにくいので、白などの色を選ぶようにして、帽子や日傘で日差しを遮るようにします。5 体調管理
疲労や体調不良が、熱中症の発生リスクを高めます。
寝不足や食生活が乱れないように、日頃から体調管理を怠らないようにすることが大切です。少しでも体調に不安を感じる時には長時間の外出は避けるようにしましょう。以上のポイントを押さえ、熱中症予防をし、体調管理にお気をつけください。
ご面会や来院の際も無理なくお越しいただければ幸いです。
皆様にとって素敵な夏となることをお祈り申し上げます。