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2020.07.19 介護のお仕事を目指される方へ “介護の本質とは?”【医療法人親和会 介護医療院 富田病院 老人保健施設 松和苑 愛知県 名古屋市 中川区】

“介護の仕事”と聞くと皆様、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

“大変そう”、“腰が痛くなりそう”、“精神的にもきつそう”“人手不足”、、、

等々ネガティブなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

確かに介護の仕事をするにあたり、そのような側面が全くないとは言い切れません。

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しかし介護の仕事はまだまだ世間に認知されていない素晴らしい側面も多く持ち合わせています。

実際に現場で働く職員の目線でそのような側面や大変さ等、リアルな情報を今後お届けできればと思います。

今回は介護の仕事(介護福祉士、介護士)の本質(ほんの一部ですが。)とは一体何かについて考えてみたいと思います。

多くの方が介護職というと、

①お話相手になる

②食事介助

③オムツ交換

④入浴介助

⑤移乗介助

等々一つ一つの場面を想像するかと思います。

上記のどれもがとても重要な介護業務です。

しかしそれが介護の本質ではありません。

大切なことは、なぜ上記のようなサービス項目を実施するのかということを、

しっかりと理解することです。

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介護とは、、、

一言で表すには非常に難しいことですが、あえてチャレンジするのであれば、

“人生(最後)の夢を叶えるお手伝いをさせて頂く事”

ではないかと考えています。

人生の集大成の場面を迎えておられる高齢の方(ご利用者様や患者様)に対し、

敬意を持って関わっていく中で、その方々の夢や、実現したい事が少しづつわかってくると思います。

その夢の実現のために私たち職員がどのようなサポートができるか考え、

関わる全ての職種のスタッフ間で連携し、日々のサービスに反映しています。

例えば、、、

“春に孫と一緒に桜を見に行きたい”

と言う希望の実現に向けて、現在の身体状況(ADL)や障害となり得ること、どれくらいの期間で実現できそうか、、、、等々様々な観点からそれぞれの専門職で意見を出し合い、連携し、取り組んで行きます。そうすると、先ほど出てきた介護の仕事内容の意味が少しづつ理解できてくるかと思います。

①お話相手になる

→認知症を予防し、孫とスムーズなコミュニケーションを取ることができるようにしよう

②食事介助

→桜を見ながら美味しいものを食べることができるとより満足していただけるのではないか

③オムツ交換

→できればオムツを外し、トイレに行くことで気分よく過ごしていただきたい

④入浴介助

→清潔に気持ちよく外出できるように身なりも整えていただきたい

⑤移乗介助

→離床時間(ベッド以外で過ごして頂く時間)が少しでも長く保持できることで、ゆっくりと桜を見ていただきたい

といった具合に全ての介護には意味や根拠があります。

その事を理解するためにはやはり時間がかかるかと思います。

当然ですが、知識と同時に技術的な向上も必要となってきます。

ご利用者様や患者様、仲間との連携のためのコミュニケーション能力も必要です。

介護職は誰でもできる仕事と思われがちですが、

決してそうではありません。

入職して間もない頃は、ただただ忙しい、大変、辛いなどの感情が先にきてしまう事も多々あるかと思います。

しかし、まずは知識、技術を地道につけていく事が大切です。

その先に大きなやりがいや、喜びがあるからです。

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患者様やご利用者様の夢の実現のため、

様々な能力、専門知識、技術を持ち合わせ、仲間と協力し、一丸となって取り組むことが求められます。

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長くなってしまいましたが、介護の仕事をお考えの方は少しでも参考にして頂けると幸いです。

何かわからない事などございましたら下記の問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

 

 

2020.07.16 いきいき健康教室ネット「肩の痛み、五十肩(四十肩)について 」【医療法人親和会 富田病院 リハビリテーション 外来】

 
富田病院リハビリテーション科 理学療法士の佐藤です。
 
今日は中年期以降に発症する方が多く、腕が上がらない、肩の痛み、夜中に肩の痛みで目が覚めるなどの症状が発生する、俗に言う「五十肩(四十肩)」についてお話しします。
 
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※日本整形外科学会より
 
 
 
 
江戸時代の国語辞典に「人五十歳ばかりの時、手腕、関節痛むことあり、程過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」なんて文章が書かれていたことが由来だそうですが、
 
 
50歳ぐらいに肩や腕が痛むが、ある程度の期間が過ぎれば自然に治るものを「五十肩」と呼んだそうです。
 
 
 
そうなんです。半年や1年、長い方では2年とかけて自然治癒していく例が多いのですが、中には誤った対処法などにより、関節可動域制限や疼痛の増悪など、どんどんと症状が悪化してしまう方もいます。
ですから、肩の症状でお困りの方はお早めに医療機関へ受診されることをおすすめします。
 
 
 
 
 
そしてもう少し、注意していただきたい点も含めてお話ししますと、
俗に言うこの五十肩(四十肩)、病院などで診断される際には「肩関節周囲炎」という名前で呼ばれます。
 
 
この「肩関節周囲炎」という診断名も、「肩の周囲の炎症」というなんとも煮え切らない、しかし言い得て妙という診断名でして、
実際には肩関節を構成する様々な組織、回旋筋腱板(ローテーターカフ)や肩峰下滑液包、上腕二頭筋長頭腱の損傷や炎症などが発生し、痛みや可動制限といった目に見える症候を出します。
 
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※日本整形外科学会より
 
 
 
 
なので「肩関節周囲炎」と一言で言っても、人によって原因や治療法は変わってきます。
 
 
特に炎症期という炎症が盛んに発生している病期においては「夜間痛」という夜中の肩の痛み、寝ているだけなのに肩の痛みで目が覚めるなどの症状が出やすいことが特徴です。
 
この炎症期に陥りがちな過ちとして多いのが、
 
 
「肩を動かさないと硬くなってしまう!」と
 
 
一生懸命に痛みを出しながら、ぐるぐると肩を回す運動などをしてしまうことです。
 
 
 
関節が固まらないように、痛みを出しながらも肩や腕をぐるぐる、、、
 
 
 
実はこれは損傷、炎症をさらに悪化させ、さらなる疼痛増悪や強い関節可動域制限を作り出す(関節が硬く固まってしまい、強い可動制限を起こす凍結肩、フローズンショルダーなどと呼ばれます)やってはいけない行為といえます。
 
 
 
その他にもいくつか注意点がありますが、肩の症状でお困りの方は、まずはお気軽に整形外科を受診してきただき、リハビリテーションプログラムを受けられることをおすすめします。

2020.07.01 いきいき健康教室ネット「変形性膝関節症について」【富田病院 リハビリテーション】

今日は膝の痛みの中でも、罹患率の高い変形性膝関節症についてお話しします。
 
変形性膝関節症の中でも9割以上の方が内反変形といういわゆるO脚変形をきたし、深いしゃがみ動作や正座が出来ない、膝の曲げ伸ばし、立ち上がり、歩き出し、階段昇降などに膝の(特に内側に出やすい)痛みが発生します。
 
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※公益社団法人 日本整形外科学会より
 
特に体重が重い方、若い時から膝を酷使するスポーツをされていた方などは軟骨の摩耗が進んでいる方が多く、膝の変形や痛みに繋がりやすいといえます。
 
また、坂道や段差の昇降では体重の5〜7倍ともいわれる負荷が膝にかかりますので、山岳部に住む方々の変形性膝関節症の罹患率が高いというお話まであります。
 
 
膝の痛みの原因は、内側広筋という膝の内側の筋肉の筋力低下など、多くの方に共通して生じる原因はありますが、やはりその人それぞれに原因は微妙に変わってきます。
 
 
少しマニアックになってしまいますが、関節水腫に伴う反射性抑制、膝関節機能障害に伴う膝関節屈曲や伸展可動制限、内転筋群の筋力低下、内側広筋と縫工筋の癒着、下腿の外旋変位、足関節や足趾機能低下などなど、膝関節に支障をきたす原因はまだまだ数多くあります。
 
 
原因が変われば、対処法やトレーニングの仕方もそれぞれに変わってきます。
 
 
また、同じ疾患、同じ原因で痛みが出ていたとしても、今現在の病期(その疾患の進行度や段階など)によっても行うべきトレーニングや対処法は変化します。
 
 
テレビで紹介されていたから、インターネットで調べたら出てきたからと、原因や病期を無視した形での対処により、痛みや変形が悪化してしまうこともあります。
 
 
やはり膝の痛みで苦痛を感じている方、お困りの方はお早めに整形外科への受診、そして理学療法士などの国家資格を有するスタッフと共にリハビリテーションプログラムを行うことをおすすめします。

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